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DX化に必要な技術とは?デジタル技術要素「ABCD」やその他の開発手法についても解説

DX化を進めるためには、さまざまなデジタル技術が必要です。さらに、デジタル技術を使いこなせる人材も確保しなければなりません。

本記事では、DX化に欠かせないデジタル技術や開発手法、重要なDX人材について詳細を解説していきます。

DX化を推進している企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

DX化に必要なデジタル技術要素「ABCD」とは?

DX化を推進するためには、さまざまなデジタル技術を活用しなければなりません。「ABCD」というキーワードは、DX化に必要な技術の頭文字を取ったものです。ここでは、「ABCD」が表すデジタル技術について詳しくお伝えしていきます。

A(AI)

AI(人工知能)は、DX化を進めるために欠かせない技術のひとつです。AI技術を活用することで、人間が時間をかけて行ってきた作業を自動化でき、業務効率化や生産性向上、人為的なミスの防止を図れます。少子高齢化による人手不足などの悩みを解決することにもつながるでしょう。

AI技術は発展し続けており、画像や音声の自動認識、言語処理など、さまざまな分野で活用されています。蓄積されたデータを自動で分析することもでき、経営戦略の立案に活かすことも可能です。DX化による業績アップを狙うなら、AI技術の導入は欠かせないでしょう。

B(BI・Big Data)

「B」に該当するデジタル技術としては、Big Data(ビッグデータ)やBI(ビジネスインテリジェンス)が挙げられます。それぞれの技術の概要は以下の通りです。

Big Data(ビッグデータ)

ビッグデータとは、膨大なデータの集合体のことです。人間では全体像を把握しきれないほど巨大で複雑なデータ群を意味します。具体的には、日々更新されるWebサイト上のデータやSNSで拡散される情報、ECサイトでの購買履歴などがビッグデータに含まれます。

元々は統計学などの分野で用いられていた言葉ですが、ビジネスやマーケティングでも使われるようになりました。散在するデータを収集して分析することで、事業拡大や業務効率化を図れるためです。ビッグデータを活用することで、効率よくユーザーにアプローチしたり、経営上の課題を解決したりすることが可能になります。

BI(ビジネスインテリジェンス)

ビジネスインテリジェンスとは、ビッグデータの分析結果を「見える化」する技術のことです。ビッグデータは巨大かつ複雑なものであるため、データを収集するだけでは、人間が理解することはできません。

ビジネスインテリジェンスは、必要なデータを抽出して分析した上で、分かりやすいレポートとして表示してくれます。ビッグデータを活用するためには、必要不可欠な技術です。

C(Cloud Computing・Customer Experience・Cyber Security)

「C」に該当する技術としては、Cloud Computing(クラウドコンピューティング)、Customer Experience(顧客体験)、Cyber Security(サイバーセキュリティ)などが挙げられます。それぞれの概要は次の通りです。

Cloud Computing(クラウドコンピューティング)

Cloud Computing(クラウドコンピューティング)のクラウドとは、ソフトウェアやインフラなどを持たずとも、インターネットを通じて必要なサービスを必要なときに利用する概念のことです。クラウド技術は、DX化には欠かせません。クラウド技術を活用することで、オンライン会議やリモートワークを実現したり、効率よくデータを管理したりできます。直近ではクラウド技術を使ったサービスも増えてきているため、うまく利用してDX化を推進することが重要です。

Customer Experience(顧客体験)

Customer Experience(顧客体験)とは、商品やサービスを利用した人の体験全体のことです。購入はもちろん、商品を探す行為や購入後にサポートを受けることなども顧客体験に含まれます。顧客体験を向上させることは、DX化を推進する目的のひとつといえるでしょう。

Cyber Security(サイバーセキュリティ)

Cyber Security(サイバーセキュリティ)もDX化を進める上で欠かせない技術です。情報漏洩やデータ改ざんを防止できなければ、デジタル技術を安心して利用することはできません。DX化を推進するときは、導入するシステムのセキュリティ性についてもチェックしておきましょう。

D(Data Integration・Design Thinking)

「D」に該当する技術には、Data Integration(データ統合)やDesign Thinking(デザイン志向)があります。それぞれの技術について簡単にご紹介します。。

Data Integration(データ統合)

Data Integration(データ統合)とは、さまざまな形式で存在する情報を、使いやすくまとめることです。先ほどご紹介したクラウドやビッグデータなどの技術を活用して、データを収集したり分析したりすることもデータ統合と言えます。

Design Thinking(デザイン思考)

Design Thinking(デザイン思考)とは、顧客のニーズや経営上の課題を把握しながら、今後の戦略を立てる考え方です。視覚的なデザインだけではなく、マーケティング戦略なども含まれます。DX化を推進するためには、デザイン思考を持って、さまざまなデジタル技術を活用することが大切です。

DXに関連するその他の技術・開発手法

DXを推進するためには、前述した「ABCD」というデジタル技術以外にも、IoTや5Gといった技術が欠かせません。それぞれの内容について理解しておきましょう。

IoT(Internet of Things)

IoTは「モノのインターネット」と訳され、さまざまな機器がインターネットに接続されることを意味します。パソコンやスマートフォンだけではなく、家電や車などもインターネットに接続されることが大きな特徴です。

IoTの技術を活用することで、さまざまなデータを収集して分析できます。例えば、工場の製造機械にIoTセンサーを取り付けて、稼働データを収集することなども可能です。IoTの技術は、DXの実現や業務効率化に欠かせない技術と言えます。

5G(5th Generation)

5Gは第5世代移動通信システムのことで、第4世代に代わる新しい通信規格を意味します。高速大容量で低遅延、多数同時接続が可能であることが5Gの特徴です。IoTやビッグデータを活用する際は、膨大な量のデータ通信を行うため、5Gの存在が欠かせません。5Gは、DXを支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。

マイクロサービス

マイクロサービスは、ソフトウェア開発における技術のひとつです。小さなサイズのシステムを開発して組み合わせることで、大きなソフトウェアを構築することを意味します。

マイクロサービスの大きなメリットは、障害が発生している場所を特定しやすく、メンテナンスが容易であることです。新しい機能の追加なども比較的簡単であり、柔軟な対応が求められるDXの推進にも役立ちます。

アジャイル開発

アジャイル開発とは、システムの実装やテストといった一連の流れを、小さな単位に分割して進める開発手法のことです。大きな単位でシステムを開発する場合と比較すると、クライアントの要望や社会のニーズに対して臨機応変に対応できるという特徴があります。先ほど紹介した、マイクロサービスの開発と相性のよい手法です。

デジタル技術を取り入れるために必要なDX人材とは

デジタル技術を導入してDXを推進するためには、システムだけではなく優秀な人材も必要です。具体的には、プロダクトマネージャー、ビジネスデザイナー、テックリードなどの人材を確保しなければなりません。それぞれの職種の業務内容について詳しく見ていきましょう。

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーは、デジタル技術の導入や運用など、DX推進の全体を取りまとめるリーダー的な職種です。具体的には、課題の把握、DX戦略の立案、予算管理、スケジュール管理といった幅広い業務を担当します。チームメンバーに指示を出したり、社外の業者と連絡を取ったりするため、コミュニケーション能力が高い方に向いている職種です。

ビジネスデザイナー

ビジネスデザイナーは、DXを進めるための戦略を立案する職種です。マーケットの分析やユーザーの行動調査などを行い、具体的な戦略を立てます。プロダクトマネージャーとは異なり、ビジネスモデルの設計や要件定義など、DXをより具体化するような業務を担当するのが大きな特徴です。

テックリード(エンジニアリングマネージャー・アーキテクト)

テックリードの役割は、DXを実現するためのシステムを設計したり実装したりすることです。エンジニアリングマネージャーやアーキテクトとも呼ばれます。具体的な業務内容は、システムを設計するための課題分析や要件定義などです。デジタル技術に関する知識はもちろん、コミュニケーション能力や企画力も求められます。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、DXに関するデータ分析を行う職種です。ビッグデータやIoTの技術を活用して、さまざまなデータを収集して分析します。さらにデータの分析結果から課題の解決方法を提案したり、DX推進の戦略を企画したりするケースもあります。

エンジニア・プログラマー

エンジニアやプログラマーは、システムの実装やインフラの構築を行う職種です。場合によっては、システムの運用や保守まで担当する方もいるでしょう。設計書をもとにコーディングやテストを行うため、プログラミング能力やデジタル技術に関する幅広い知識が必要です。

先端技術エンジニア

先端技術エンジニアは、エンジニアの中でもブロックチェーンや機械学習などを担当する職種です。AIやブロックチェーンの開発や運用を担当します。発展しつつある分野のため、常に新しいスキルや知識を習得していく姿勢が求められます。

【まとめ】

必要な技術や人材について理解した上でDX化を進めましょう

本記事では、DX化に必要な技術や人材について解説しました。DX化を推進するためには、人工知能やビッグデータ、クラウドなど、さまざまなデジタル技術が必要です。技術を使いこなす人材も必要なため、社内全体の計画を立てた上でDX化を進めましょう。

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